STEP3.フォトショップで着色する編

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フォトショップを開き、「ファイル」→「開く」から先ほどイラストレーターで作った線画を読み込みます。
読み込み時はカラーはRGB、画像サイズは任意で。今回の絵は縦横比固定の横3500ピクセルで読み込みました。
そしてその読み込んだ線画を「消しゴム」ツールにて、はみ出し等の余分な線を消します。



あと、線の末端を同じく「消しゴム」ツールを利用し尖らせる、
というのもこの段階でやってしまいましょう。
まぁ別に尖ってなくてもよいとも思いますが、なんとなく(笑


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余分な線を消したところで、次は線画を各パーツごとにレイヤー分けします。
まずは空レイヤーを何個か新規作成し、そして線画のレイヤーを一番上にします。
次に線画のレイヤーを見やすくするため、一番下の空レイヤーを塗りつぶします(今回は黄緑)。
そして一番上にした線画のレイヤーで、「なげなわ」を使い、切り離したいパーツの線を選択し、
「編集」→「カット」し、切り取った線画を貼り付けたい空レイヤーを選択し「ペースト」します。



この作業を繰り返し、切り離したいパーツを全て別レイヤーに切り離します。
今回は「目口鼻の線」と「頭と髪の線」と「胴体の線」と「ペンの線」という具合に命名し、
線画レイヤーを分けました。



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さて、ここからいよいよ塗りに入ります。
空レイヤーを任意の数だけ作り、「髪ベース」「髪ハイライト」「髪影」「顔ベース」「顔影」etc・・・等
自分で分かりやすい名前を付けておきます。尚、これらのレイヤーは必ず線レイヤーの下に配置します。
例:「頭と髪の線」の下には「髪ベース」、「顔ベース」等を。「胴体の線」の下には「服ベース」、「肌ベース」等。



必ず線レイヤーを上にしないと、塗った色に線画が食われてしまいますので注意。
それと、どれだけレイヤー分けして塗るかは人それぞれです。自分の場合はかなり無駄に使います(苦笑



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あとはレイヤーウインドウで塗るパーツの線レイヤーを選択し、
ベースとなる色を塗る場所を「自動選択」→「選択範囲を拡張」→「1ピクセル」とし、
それに該当するレイヤーを選択し、「塗りつぶし」でベースとなる色をベタ塗りします。
自分の場合、髪の毛から塗るので、レイヤーウインドウで「頭と髪の線」のレイヤー選択→髪の部分だけ「自動選択」
→「選択範囲を拡張」→「1ピクセル」し、そのまま自動選択を解除せずに、レイヤーウインドウで「髪ベース」レイヤーを選択
→任意の色で「塗りつぶし」・・・となります。
ちなみに自動選択ですが、「Shift」を押しながらクリックしていくと、離れている場所も追加して選択していけます。




この作業を各パーツごと繰り返し、ベースとなる色を各パーツ全て乗せます。
ちなみに1ピクセル拡張して塗るのは、境界部分の塗り残しを少なくするためです。
しかし、尖った部分等は1ピクセル拡張して塗りつぶしても塗り残しが出てしまいます。
こういう部分は「ブラシツール」等で処置してください。
さて、これでベースとなる色を全て塗り終わりました。




・・・・今回は金髪ツインテールに白系のワンピースとなりました。

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次は影や光、ハイライト等を乗せていく作業です。
何処から塗るかは基本的にお好みですが、自分の場合髪からなので、髪から説明します(^^;
まずは、先ほど塗った「髪ベース」レイヤーを選択し、「自動選択」で塗った部分を選択し、
そしてそのまま選択範囲を解除せずに、あらかじめ作っておいた空レイヤーの「髪影1」を
選び、あとはそこで「ペン」ツールを使い、影の部分の形のパスを作成→影にふさわしい色でパスを塗りつぶし、となります。



・・・「パスの塗りつぶし」のときにメニューが出てきて、不透明度やぼかしの半径を設定できます。
自分の場合基本的に、不透明度は100%、ぼかし半径1ピクセルでやります。
で、この作業を繰り返して1段目の影を全て乗せます。
そして次に2段目の影、光の部分を塗るわけですが、方法は基本的・・・いや、全く同じです(笑
それらをちまちまとこなし、「髪ベース」レイヤーに「影1」「影2」「髪光」を乗せましょう。



これでとりあえず影と光の部分は塗り終わりです。
2段目の影が少し薄かったです。でも気にしない(何



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さて、次は髪にハイライトを入れていきます。
上と同じく、ベースを塗った部分を自動選択で選択し、「髪ハイライト」レイヤーに
ペンツールでハイライトのパスを作成→塗りつぶしとしていきます。
色は最初は白で塗り、その後レイヤーウインドウの「不透明度」の部分で濃さを調整します。





その後も同手順でパスを使いガシガシとハイライトを入れていきます。
で、そのまま選択範囲を解除せず、「髪ハイライト2」に大き目のブラシツール(今回は150pixくらい)
の境界がフェードしているタイプでさらにハイライトを入れます。そしてこれも「不透明度」で濃さを調整。
その他にも小さいブラシ(フェードしていないタイプ)で「髪ハイライト3」に小さいハイライトを入れます。



これで髪の毛の部分の塗りは完了です。


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次は顔を塗ります。ベース色を塗った「顔ベース」レイヤーを選び、塗った部分を自動選択し、
そのまま選択範囲を解除せずに、あらかじめ作っておいた空レイヤーの「顔影1」を選び、
今度は髪とは違い、最初は「ブラシ」ツールで塗ります。ブラシは大きめ(200pixくらい)で、
境界がフェードしているタイプのを選びます。





そして選択範囲はまだ解除せずに、今度は「顔影2」のレイヤーに、
髪の時と同じ方法で「ペン」ツールでパスを作り、塗りつぶします。




このような方法で、シャープな影の部分とソフトな影の部分をうまく融合させていきます。
この方法は顔以外にもほかの部分(服とか)でも使います。というか、殆どこの作業の繰り返しです。
※最初に大きめにパスでシャープな影を塗り、それをフェード入った消しゴムツールで
ソフトにしたい部分を消すという方法もあります。お好みでどうぞ(^^;



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次は顔に赤みとハイライトを乗せます。顔のベース色を塗った部分を自動選択し、
「顔赤み」「顔赤み2」「顔ハイライト」の各レイヤーに赤みとハイライトを乗せます。
「顔赤み」には大き目のフェードしたタイプのブラシで塗り、不透明度で調整。
「顔赤み2」には細めのブラシで縦の線を入れるように。
「顔ハイライト」には小さめのブラシで小さい円を塗ります。



これで顔の塗りは完成です。
※位置合わせのため目の部分の線レイヤーを顔の所に移動してあります。



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次は胴体の部分を塗っていきます。
まずは首や腕の肌色部分。ここについては顔とほぼ同様の塗り方ですので割愛。
肘や肩部分に赤みとハイライトを乗せますが、これもやり方は顔と同様です。
次は服の部分。ここも顔の影を塗るときに使った方法と同じく、
パスで塗ったシャープな影と、フェード入ったブラシで塗ったソフトな影を
うまく融合させていきます。




今回はパスで塗ったシャープな影+ブラシで塗ったソフトな影と
パスで塗って消しゴムで少し消し、ソフト感を出した影の3種類を合わせました。



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STEP4からはペン、目の塗りと最終仕上げです。
ページ重いので分けました。すいません。



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