STEP2.イラストレーターでトレースする編

----------------------------------------------------------------------------

イラストレーターを開きます。そして「ファイル」→「開く」の順で、
STEP1で取り込んだJPEG画像を開きます。
次に、上に一枚新規レイヤーを被せます。
レイヤーウインドウの右上のボタンをクリックし、「新規レイヤー」を選択。
するとレイヤーオプションウインドウが出ますので、そのまま「OK」をクリック。




・・・これで下絵の上に空の新規レイヤーが被さります。


----------------------------------------------------------------------------


次はレイヤーウインドウの下絵の方のレイヤーをダブルクリックします。
するとレイヤーオプションのウインドウが出ますので、そこで「テンプレート」に
チェックを入れ、表示濃度を任意の値に設定します(自分の場合75%くらいです)。




表示濃度は後でも好きなときに同手順で変更できます。
下絵を薄く描いてしまったところをトレースするときなどは、濃く設定してみましょう。


----------------------------------------------------------------------------


次にレイヤーウインドウにて先ほど被せた新規レイヤー(空レイヤー)を選択し、
ツールウインドウにて、「塗り」を「無し」にし、「線」を選択します。
わかりにくいと思いますので、下記画像参照。




・・・この設定をしないと「線」を引けませんので注意してください。


----------------------------------------------------------------------------


そしてあとは線種ウインドウにて線の太さと線端と角の形状を任意に設定します。
(自分の場合線種0.25pt、線端丸形、角ラウンド結合にしてます)



線の太さや結合方式はお好みで。デフォルメ度が高く、ポップな感じにしたいときは
太めの線を選択するといいかもですね(後のフォトショでもできますが)



----------------------------------------------------------------------------


これでいよいよトレースする準備が出来ました。
あとは「ペンツール」を使い被せた新規レイヤーに下絵に沿ってベジェ曲線で
ガシガシ線画を作っていきます。




ベジェ曲線を使いこなせない!という方には、「ベジェ曲線習熟ドリル」という本をお勧めします。
ドリル形式でわかり易く、2〜3週間でマスターできると思います。フォトショップの「パス」ツールも
同じ原理(?)なので、覚えておいて損はありません。


----------------------------------------------------------------------------


このトレースの段階で、下絵のおかしいと思ったところとか修正しちゃいます。
例として、頭を少し小さくしたい場合は、頭の線のみSHIFTを押しながら選択ツールで該当する線を
片っ端からクリックして全て選択し、
「オブジェクト」→「グループ」→「オブジェクト」→「変形」→「拡大・縮小」としています。
イラストレーターのようなベクタ画像の場合、拡大・縮小しても線の太さは変わりません。
BMP画像のような拡大するとギザギザなっている(ジャギー)のも存在しませんので。




これに頼りすぎると下絵のバランス取りが雑になると言う諸刃の剣。
いやでもいいんです。最終的な出来が全てですからね(^^;


----------------------------------------------------------------------------


で、ようやくトレース作業が完了しました。
目、鼻、口の部分はグループ化し、「選択」ツールでドラッグし余白へ待避させておきます
今回はそれ以外に体、顔と髪、ペンの部分を別々にグループ化し、余白へ退避させておきました。
そしてsyarp2-7.aiというファイル名で保存。(イラストレーター形式で保存して構いません)



・・・こうしておくとあとで細部位置合わせや、表情を変えたいときなどに楽です。


----------------------------------------------------------------------------

トレース編はこれで終了です。次はフォトショップでの着色の作業に入ります。


STEP3へ行く    メニューに戻る